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2020-02-21
2020-04-09

SIや業務系SESの業界構造や働き方

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執筆者プロフィール

法人営業8年→人脈なし・非大卒・未経験からエンジニア(約2年半)→個人事業主のエンジニア(約10ヶ月)→法人化した人

現役エンジニアとして開発業務を行いつつ、最近採用業務も行うようになっている。

五反田もくもく会&勉強会の主催者

会社員時代は5次受けSESを経験

システムエンジニアとして働く際によく聞くのが SI(システムインテグレーター)とSESというキーワードだと思います。

今回SIとSESの業界構造や報酬形態・働き方などを記載していきます。

SI(システムインテグレーター)とは何か

システムを開発して欲しい企業から報酬をもらい システムを開発する事を生業とする企業の事です。

企業規模の大きさは様々ですが、大企業になると 富士通やNTTデータNECなどがSIに該当します。

保険や銀行の関連会社としてのSIもあり

その場合は銀行名+システムみたいな感じの社名があります

SIの報酬形態

契約形態は請負契約と言われ、

システムを完成させるといくら支払われる形です。

請負契約はシステム完成義務があるので、完成しないと訴訟や損害賠償が発生するので、

通常は資金的に体力がある会社でないとシステム開発で請負契約は結ばれません。

ただ、責任に伴うだけの売り上げはあり、

金融系のシステム開発の場合は1年の開発プロジェクトで売り上げが2桁億円などはざらにあります。

さらに開発後にはシステムの保守契約を結びますので、システム保守の5年契約で追加で何千万と言った形で 開発後にも高額の売り上げが発生します。

関連記事

フリーランスエンジニアと契約・報酬形態について

ここで問題が発生します

大規模プロジェクトでは売上に伴って、開発規模も大きくなり、 それに伴う人員を投入しなければいけません。 しかし開発人員を自社で常用雇用するとそれだけ企業側は人件費という固定費用を毎月支払う必要もありますし、 日本は正社員を首にする事が非常に難しい国です

正社員を雇いすぎるとプロジェクトを受注できない場合は最悪会社が倒産するかもしれません

またプロジェクト期間中にサブプライムローンやコロナウイルスなどの急激な不況になるとプロジェクトの売上も縮小した際に、正社員を抱えていると仕事はあれど赤字状態になります

では、どうするかというと、

プロジェクト毎に人を集めてプロジェクトが終わる・もしくは景気変動によって適時人員を調整する という事を正社員ではない、外部の人間を活用し実現します。

この外部の人間を派遣するのがSES(System Engineering Service)と言われる会社の業態です。

SES(System Engineering Service)とは

こちらも企業規模は様々ですが、前述したSIへ自社の社員を派遣する企業の事を指します。

イメージ的にはシステム開発の派遣会社です。

報酬形態はSIが受注したシステム開発プロジェクトへ 自社の人員を派遣し、1名派遣する毎に毎月○十万という 人月商売を行います。

派遣免許を取得していないのに、準委任契約で社員を実質派遣する企業が多数あり、これもSESの問題の一部です。

業態として、人員を採用し上流の企業に社員を派遣すればいいので、未経験の人員募集も盛んですので、未経験からエンジニアを目指す方の7割程度はこの業務系SESの企業に入社する事になります。

未経験で入社できるのは従業員50人〜10人程度の 零細SESになり、給料も安く業務内容も何をするかは現場により自身でコントロールする事ができません。

SESが問題になるのは、以下のような問題点があります

SESの問題点

1:多重派遣や多重下請けによるピンハネが行われる

元請けや2次受けが100万で1名人員を募集すると 間に入る企業が20%ずつマージンを抜き、 最終的に作業を行う5次受けの企業は60万程度の報酬になるなど、作業を行わない企業が間に入るだけで、マージンを取ります

ここら辺は反SESで名高いアクシアの米村社長の記事に詳細があります

日本のIT業界のためにSESは消滅するべきだと思う

還元率を売りにするSES企業に気持ち悪さを感じる理由

2:準委任契約なのに、請負契約のような偽装請負が常態化している

本来禁止されているSIに所属する社員が、 SESの会社から派遣された下請け社員の勤怠に口出ししたり、業務指示を行う事は法律で禁止されます。

具体的にはSIの社員が下請けSESの社員に、

・夜間対応を指示

・毎朝何時に出社する ・スーツの強制やネクタイや髪色

・毎日の残業対応

・休日出勤

・常駐の強制

を指示する事は違法です

これらの業務指示を行なっていいのは派遣契約か、雇用契約を結んでいる社員かどちらかです。

しかし業務系のSESの場合これが状態化しており、 上流の企業が下流に指示を出し、下流SESがそれに反発する事はできません。

それを自分の所属している会社も守ってくれません。

最近ではコロナウイルスで上流のSIはリモートワークをしているのに下流のSESが客先常駐を強いられる事も問題として出ています。

断言しますが、SESの99.99%は偽装請負です。

3:キャリアアップに運要素が発生する

未経験から入社できるSESは多数存在しますが、未経験から入社できるSESの企業で行える業務は

1〜2年ほどテスト工程で、テスト結果をエクセルで貼り付けるやサーバーの監視業務

2年目で簡単な製造工程(コーディング)ができれば いいといった形でコーディング業務までの道のりが長く

運が悪いと3年間テスト業務などもあります。

こういった業務はいざ転職しようとしてもスキルとして評価されないので、自分で努力しないと

文字通り、キャリアが詰みます

実際運なので、運がいい人は1年目からコーディング業務などを行えますので、そういった経験をされている方はSESを勧めてます。

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新卒から6年間業務SESで勤務された方のSESの実態をインタビュー

6年間の業務系SESからWeb系自社サービスのエンジニアに転職した実例

5次受けSES体験記|未経験からエンジニアに転職した人間が解説

まとめるとこのような図になります。(画像リンクを押すと拡大)

大規模システム開発の図

なぜSES業態の会社がなくならないのか

参入障壁が非常に低い為です

SESは自社の社員を客先で働かせるため、オフィスも小規模でいいですし、PCは顧客が用意してくれるので、初期投資も殆ど必要ありません。

また、派遣業者には存在する、資本金の規制なども存在しません

自社にエンジニアがない場合は他社からエンジニアを調達し、マージンをピンハネして売り上げを獲得する事も可能です。

さらにIT投資に理解のない経営者

社員を首にできない日本の社会構造

自社で常用雇用者を増やさず、リスクを取らないSI

など日本の社会構造も原因にあります。

その為、多数のSES業態の企業が存在します。

彼らの脳内はどうなってるかは前述のAxiaの代表の米村さんが記載しています

とあるしがないIT企業経営者のつぶやき

残念ながら、未経験からエンジニアとして就職された方の7か8割はこういった零細SESへの入社となります。

直近SESで勤務しWebに転職された方のインタビューも参考にしてみてください 新卒から6年間業務SESで勤務された方のSESの実態をインタビュー

SESへ入社して実力を上げれるかは以下の記事をご覧ください

職歴を作るためにSESに就職して、Web系エンジニアへ転職は可能か

以上になります

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