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2020-02-21
2020-04-03

職歴を作るためにSESに就職して、Web系エンジニアへ転職は可能か

2020 02 23 rirekisyo

執筆者プロフィール

法人営業8年→人脈なし・非大卒・未経験からエンジニア(約2年半)→個人事業主のエンジニア(約10ヶ月)→法人化した人

現役エンジニアとして開発業務を行いつつ、最近採用業務も行うようになっている。

五反田もくもく会&勉強会の主催者

会社員時代は5次受けSESを経験

私は五反田もくもく会&勉強会は約1年半行っており、2020年2月時点で

約220人の未経験からエンジニアを目指す方とお話しました

このデータから未経験からエンジニアを目指している方の

年齢の中央値は27歳後半で、

27歳からエンジニアを目指している方の7割が中小零細の業務系SESへ就職します。

※これはプログラミングスクールへの通学有無を問わずです。

巷ではまずシステムエンジニアとしての職歴を踏み、その後Web系に転職する といった事も言われています。

残念ながらそれが可能な人と不可能な人がおり、今回こちらについて解説します。

目次


未経験からSESに就職してWeb系エンジニアへ転職できる人はどういう人?

SESとして働きながら、

・1~2年間平日も毎日2時間程度勉強し、土日も勉強し続ける事ができる人

もしくは

SESの業務として基本設計~製造~テスト工程などの一連の業務を行い

なおかつ

■サーバサイドの場合■

1つのプログラミング言語を利用した製造工程を2年以上経験している

(VBA COBOLは不可)

■インフラの場合■

2〜3年の仮想やクラウドのインフラ構築経験

ができる人が未経験からSESに就職して、その後Web系エンジニアへ転職できる方です。

SES→WEBでの転職活動の競争相手は

SESやWeb問わず既存のエンジニアとも戦う事になります

この人達に技術力で挑むには

SES時代の業務内容×業務外の努力

が必要になります

しかし、SESは自分のスキルにプラスになる業務を行えるかは運要素が強く

スキルが付かない仕事しかしていない方は、土日と平日に勉強し、必死にスキルアップし実力を示す

スキルが付く仕事が出来ている場合は、その経験を年単位で積みアピールする必要があります。

なぜSESでスキルアップできるかは運要素が強いのか

製造工程(コードを書く仕事)を経験できるまでの道のりが長い

SESは基本的に元請けのSI(システムインテグレーター)と呼ばれるシステム開発の下請けとしてシステム開発プロジェクトに参加します。

プロジェクト全体像は以下の形

大規模システム開発の図

上記の零細SESが売上を上げようとなると、

1名を高単価で派遣する

低単価で人数を多数派遣する

のどちらかです

多重下請け構図で単価を上げるには、経験業務内容と年数になります。

こうなるとそもそも未経験から入社した人間は、業務歴が浅いので低単価で人数が必要な業務フェーズへ派遣されます。

それが、サーバの監視やテストの検証要員です。

こういったフェーズは人は必要だが、低単価であったり やりたがる人がいないため、未経験者や新卒の人間が派遣されていきます。

この工程ではプログラムを修正したり、コードを書く事は

一切ありません

テスト要員とコードを書く人間は全く別なので、テスト要員や監視要員はその業務のみを行います。

テスト自体は自社サービスの会社でも必要になり、テスト工程自体は必要ですので経験しておくのに損はないでしょう。

テスト専門の会社や検証専門のエンジニアも存在するほどテストは奥が深いです。

しかしSIやSESでのシステム開発のテスト項目は上流企業が決める為テスト工程では下請け社員がテスト項目や手順を考える事も一切ありません

決められた手順で、決められた内容のテストを行う形になるので 、この業務を長期で経験したからといってWeb系への転職ではこの業務内容は一切評価されません。

こういった事からいざコードを書きたいと思っても、業務歴を積むため1~2年サーバの監視やテストの検証の業務しかできない可能性もあります。

この工程しか業務経験しかできないと分かった場合、自分で勉強して世の中に実力を証明しなければなりません。

貴方は1~2年間毎日家に帰って、プログラミングできますか?できるという自信があるなら、是非頑張ってください

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会社で製造工程のプロジェクトへ参画させてもらうように、会社に働きかけるのもいいでしょう。

しかしその場合は貴方の実力を示す必要がありますので SESの会社でよく言われる

Javaやオラクルなどの資格を取得しなければなりません。

これにも時間を投下しなければいけませんので、コードを書くまでにより長い時間が発生します。

もちろん入社したSESの会社が、いきなり製造工程から入れる事もあります。

しかし残酷な真実ですが、貴方のプログラミング能力は市場価値として一切評価されません。

貴方個人がSESの現場で希望した業務や内容をコントロールする事はできません。業務で直ぐにプログラミングできるかは運です

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製造工程(コードを書く仕事)では枯れた技術利用が多い

仮にコードを書く製造工程に入れても、枯れたバージョンのコードを書く事が多いです。

金融系システム開発などの中~大規模開発の場合は関わる人数もSES側の売上も大規模です。

この規模で新規のシステム開発プロジェクトでも重要になるのが、情報が多く安全性の高い枯れた技術を利用する事になります。

なぜかというと中~大規模開発の場合は億単位のお金が発生します。

よく分からない最新技術やモダンな技術を利用しても、そのコードを書ける人間や情報が少ない場合はトラブルが発生した際に対応できる人間も限られ俗人的になります。

また、発注元が金融機関の場合は

システム開発でトラブルが発生すると、発注元が金融庁に詳細報告する事が発生します

実際みずほ銀行のシステム開発では度重なるトラブルと開発遅延で金融庁から名指しで批判されました。

ご自身が億単位の発注を行う人間になったと考えてみてください?

ミスが発生すると多大な量の報告とリスクが発生する状況下では、なるべくリスクを避けようと思いませんか?

こういった状況からSESで業務として、プログラムを書く作業を行えても非常に古いバージョンや昔のコードを書く事になります

元々新規システム開発プロジェクトでも枯れた技術が利用される状況なので、これがシステム改修や修正するプロジェクトの場合はさらに古いコードを利用しなければなりません。

もちろん比較的一般的な技術を利用するプロジェクトに参画できる可能性はありますが、SESは人月商売の為、 人員が必要な大規模システムに派遣されがちです。

こういった事から下請けSES(SI)の業務システムで参画できるプロジェクトは中~大規模開発が多くなります。

Web系も即座にモダン技術を追う企業は少ないですが、しかしSES(SI)で利用している技術とWebで利用している技術の世代格差はかなり存在します。

転職の場合は即戦力を求めている傾向があるので、業務として利用した技術が過去の技術の場合は、キャッチアップも必要ですし教育コストもかかります。

そうなると業務で古いコードを書いた人間より、同じような 技術を利用した事のある人間が評価されます。

この事からSES(SI)で経験した業務がWeb系で評価される事も運要素と言われるます。

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コードの品質は問われない

SIは請負契約で顧客からシステム完成の承認を得ないと売上が発生しません。

その為、開発スケジュールを延ばすと下請けへの費用も重くなり、売上入金も長くなります。

このことからSIのシステム開発は納期絶対主義で、

決められた動作・要件を実現できているか

が問われますので、

決められた動作をコーディングして1コードでかいても1000コードで書いても

同じ評価です。

そもそも、元受けSIはコードの見易さや短さ、保守性を一切みません。

SI(元受~2次受け)はシステムの設計だけ行ってコードを書かないので、彼らの能力的にも業務的にも冗長なコードなのかや保守性など正しさを見ることはありません。

繰り返しですが、元受からすれば希望動作を実現できていれば、コードの保守性は関係ありません。

その為仮にSESでコーディング業務を行っても、保守性のあるコーディングやどこまでを抽象化し共通化するなどの視点は身に付きにくいので、コーディングはできてもただ書けるだけのエンジニアになってしまいます。

もちろんプロジェクトによってはコードレビューが存在するプロジェクトもあります。

ただ、私のSES時代の同僚は3年間製造にかかわるプロジェクトに関わりましたが、彼はSESではコードレビューを行ったことはありませんでした。

私自身はSES時代コードレビューがあるプロジェクトに関われたので非常に勉強になりました。

SESでも2次~3次受けの方などは非常に優秀な方がいる場合もあります。そういった方と絡んで、その方の次回プロジェクトに自分をアサインしてもらうように営業するのも1つの手かもしれません。

ただしそういった方に出会えたり、次のプロジェクトでも関われるかは運です

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業務内容に一貫性を持てない

基本的にプロジェクト単位で動きますので、利用技術やフェーズなど様々です。

例えばプロジェクトで利用するプログラミング言語はJavaであったりCOBOL、VBA さらにはそのプログラミング言語の利用バージョンなど様々です。

1プロジェクトで1年単位の同じ業務を経験できればいいですが、システム開発は業務フェーズとフェーズ毎の必要人員が決められている為

製造工程で参画しても、製造が終了すれば全く別のプロジェクトへ参画します。

前述した通り、プロジェクトごとにプログラミング言語の種類やバージョンが変わる為、業務で携わるプログラミン言語の仕様や内容に一貫性を持つ事ができません。

実力証明としては、1つのプログラミング言語に年単位で関わっている事は武器になります。

しかしSESの場合はこの業務内容の一貫性を保つことは自分でコントロールできません。

少なくとも転職では、VBAとJava を3か月づつ経験した人間よりJavaを1年間業務で操作していた人間の方が評価されます

もちろん運がよければ、ずっとJavaを書き続けることもあるでしょう。

上記を理解しそれでもSESで働きたい場合

何度も記載しましたが、SESは自分で業務内容をコントロールできず運要素が強く運が良かった方はSESを勧めていますし、1~2年努力し続ける事ができた方もSESへの転職を勧めています。

この事から私自身はSESより、1年単位で勉強してWEB系への就職を勧めています。

未経験からエンジニアに転職した人間が考える、今からエンジニアに就職する方法

こういった状況でもSESで努力できるという自信がある方は 無料のプログラミングスクールで学習し、その後そのスクールが紹介するSESへ就職するなどの方法なら無料でプログラミングを学び、就職まで凱旋してくれます。

無料のプログラミング学習&就職支援サービス

未経験からプログラマを目指すProgrammerCollege

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