職歴を作る為にSESへ就職しWebエンジニアへ転職は可能か

私が主催する五反田もくもく会&勉強会は約1年半行っており、2020年2月時点で約220人の未経験からエンジニアを目指す方とお話しました
このデータから未経験からエンジニアを目指している方の、
年齢の中央値は27歳後半で、7割が中小零細の業務系SESへ就職します。
※これはプログラミングスクールへの通学有無を問わずです。
巷ではまずシステムエンジニアとしての職歴を踏み、その後Web系に転職するといった事も言われています。
残念ながら、それが可能な人と不可能な人がおり、今回こちらについて解説します。
執筆者プロフィール
法人営業8年→人脈なし・非大卒・未経験からエンジニア(約2年半)→個人事業主のエンジニア(約10ヶ月)→法人化した人 会社員時代は5次受けSESを経験
ジャンプできる目次
未経験からSESに就職してWeb系エンジニアへ転職できる人はどういう人?
SESとして働きながら、
・1~2年間平日も毎日2時間程度勉強し、土日も勉強し続ける事ができる人
もしくは
SESの業務として基本設計~製造~テスト工程などの一連の業務を行い
なおかつ
■サーバサイドの場合■
1つのプログラミング言語を利用した製造工程を2年以上経験している
(VBA COBOLは不可)
■インフラの場合■
2〜3年の仮想やクラウドのインフラ構築経験
ができる人が未経験からSESに就職して、その後Web系エンジニアへ転職できる方です。
SES→WEBでの転職活動の競争相手は
SESやWeb問わず既存のエンジニアとも戦う事になります
この人達に技術力で挑むには
SES時代の業務内容×業務外の努力
が必要になります
しかし、SESは自分のスキルにプラスになる業務を行えるかは運要素が強く
スキルが付かない仕事しかしていない方は、土日と平日に勉強し、必死にスキルアップし実力を示す
スキルが付く仕事が出来ている場合は、その経験を年単位で積みアピールする必要があります。
なぜSESでスキルアップできるかは運要素が強いのか
SESでスキルアップできるかの運要素が強い理由は
- 1:製造工程(コードを書く仕事)を経験できるまでの道のりが長い
- 2:製造工程(コードを書く仕事)では枯れた技術利用が多い
- 3:コードの品質は問われない
- 4:業務内容に一貫性を持てない
からです。順に説明していきます。
製造工程(コードを書く仕事)を経験できるまでの道のりが長い
SESは基本的に元請けのSI(システムインテグレーター)と呼ばれるシステム開発の下請けとしてシステム開発プロジェクトに参加します。
プロジェクト全体像は以下の形
上記の零細SESが売上を上げようとなると、
・1名を高単価で派遣する
・低単価で人数を多数派遣する
のどちらかです
多重下請け構図で単価を上げるには、経験業務内容と年数になります。
こうなるとそもそも未経験から入社した人間は、業務歴が浅いので低単価で人数が必要な業務フェーズへ派遣されます。
それが、サーバの監視やテストの検証要員です。
こういったフェーズは人は必要だが、低単価であったり やりたがる人がいないため、未経験者や新卒の人間が派遣されていきます。
この工程ではプログラムを修正したり、コードを書く事は
一切ありません。
テスト要員とコードを書く人間は全く別なので、テスト要員や監視要員はその業務のみを行います。
テスト自体は自社サービスの会社でも必要になり、この工程を経験しておくのに損はないでしょう。
テスト専門の会社や検証専門のエンジニアも存在するほどテストは奥が深いです。
しかしSIやSESでのシステム開発のテスト項目は上流企業が決める為、テスト工程では下請け社員がテスト項目や手順を考える事も一切ありません
決められた手順で決められた内容のテストを行う形になるので 、この業務を長期で経験したからといってWeb系への転職ではこの業務内容は一切評価されません。
こういった事からいざコードを書きたいと思っても、業務歴を積むため1~2年サーバの監視やテストの検証の業務しかできない可能性もあります。
この工程しか業務経験しかできないと分かった場合、自分で勉強して世の中に実力を証明しなければなりません。
貴方は1~2年間毎日家に帰って、プログラミングできますか?できるという自信があるなら、是非頑張ってください
会社で製造工程のプロジェクトへ参画させてもらうように、会社に働きかけるのもいいでしょう。
しかしその場合は貴方の実力を示す必要がありますので SESの会社でよく言われる
Javaやオラクルなどの資格を取得しなければなりません。
これにも時間を投下しなければいけませんので、コードを書くまでにより長い時間が発生します。
もちろん入社したSESの会社が、いきなり製造工程から入れる事もあります。
しかし残酷な真実ですが、貴方のプログラミング能力は市場では一切評価されません。
貴方個人がSESの現場で希望した業務や内容をコントロールする事はできません。業務で直ぐにプログラミングできるかは運です
それでもSESで対応できると言う方は 無料で受講でき、就職まで凱旋しているプログラミングスクールがあります。
また、未経験からのSES転職を斡旋してくれるエージェントに登録してみてください。
関連記事
withコロナ時代のエンジニアの転職市場やフリーランスの市況感
客先常駐のSESでずっとテスターで辞めたい|キャリアアップや転職するには
製造工程(コードを書く仕事)では枯れた技術利用が多い
仮にコードを書く製造工程に入れても、枯れたバージョンのコードを書く事が多いです。
金融系システム開発などの、中~大規模開発の場合は関わる人数もSES側の売上も大規模です。
この規模で新規のシステム開発プロジェクトでも重要になるのが、情報が多く安全性の高い枯れた技術を利用する事になります。
なぜかというと、中~大規模開発の場合は億単位のお金が発生します。
よく分からない最新技術やモダンな技術を利用しても、そのコードを書ける人間や情報が少ない場合はトラブルが発生した際に対応できる人間も限られ俗人的になります。
また、発注元が金融機関の場合は
システム開発でトラブルが発生すると、発注元が金融庁に詳細報告する事が発生します
実際みずほ銀行のシステム開発では度重なるトラブルと開発遅延で金融庁から名指しで批判されました。
ご自身が、億単位の発注を行う人間になったと考えてみてください。
ミスが発生すると多大な量の報告とリスクが発生する状況下では、なるべくリスクを避けようと思いませんか?
こういった状況からSESで業務として、プログラムを書く作業を行えても非常に古いバージョンや昔のコードを書く事になります
元々新規システム開発プロジェクトでも枯れた技術が利用される状況なので、これがシステム改修や修正するプロジェクトの場合はさらに古いコードを利用しなければなりません。
もちろん比較的一般的な技術を利用するプロジェクトに参画できる可能性はありますが、
SESは人月商売の為、人員が必要な大規模システムに派遣されがちです。
SESの会社も人員が必要な企業へ社員を派遣した方が、売上げが良いからです。
こういった事から下請けSES(SI)の業務システムで参画できるプロジェクトは、中~大規模開発が多くなります。
Web系も即座にモダン技術を追う企業は少ないですが、しかしSES(SI)で利用している技術とWebで利用している技術の世代格差はかなり存在します。
転職の場合は即戦力を求めている傾向があるので、業務として利用した技術が過去の技術の場合は、キャッチアップも必要ですし教育コストもかかります。
そうなると業務で古いコードを書いた人間より、同じような 技術を利用した事のある人間が評価されます。
この事からSES(SI)で経験した業務がWeb系で評価される事も運要素と言われるます。
こういった状況でも、SESで努力できるという方は
それでもSESで対応できると言う方は 無料で受講でき、就職まで凱旋しているプログラミングスクールがあります。
また、未経験からのSES転職を斡旋してくれるエージェントに登録してみてください。
関連記事
コードの品質は問われない
SIは請負契約で顧客からシステム完成の承認を得ないと売上が発生しません。
その為、開発スケジュールを延ばすと下請けへの費用も重くなり、売上入金も長くなります。
このことからSIのシステム開発は納期絶対主義で、
システムが決められた動作・要件を期限内に実現できているか
が最重要となります。
決められた動作をコーディングして、1行で書いても1000行で書いても
同じ評価です。
そもそも、元受けSIの社員はコードの見易さや短さ、保守性を一切見ません、と言うか見れません。
なぜならSI(元受~2次受け)の社員はシステムの設計だけ行って業務的にコードを書かないので、彼らの能力的にも業務的にも、冗長なコードなのかや保守性など正しさを見ることはありません。
その為仮にSESでコーディング業務を行っても、保守性のあるコーディングやどこまでを抽象化し共通化するなどの視点は身に付きにくいので、コーディングはできてもただコードを書けるだけのエンジニアになってしまいます。
コードを書けるだけのエンジニアは能力として底辺です。
もちろんプロジェクトによってはコードレビューが存在するプロジェクトもあります。
ただ、私のSES時代の同僚は3年間製造にかかわるプロジェクトに関わりましたが、彼はSESではコードレビューを行ったことはありませんでした。
私自身はSES時代コードレビューがあるプロジェクトに関われたので非常に勉強になりました。
SESでも2次~3次受けの方などは非常に優秀な方がいる場合もありますので、そういった方と絡んで、その方の次回プロジェクトに自分をアサインしてもらうように営業するのも1つの手かもしれません。
ただしそういった方に出会えたり、次のプロジェクトでも関われるかは運です。
こういった状況でも、SESで努力できるという方は
それでもSESで対応できると言う方は 無料で受講でき、就職まで凱旋しているプログラミングスクールがあります。
また、未経験からのSES転職を斡旋してくれるエージェントに登録してみてください。
関連記事
業務内容に一貫性を持てない
基本的にプロジェクト単位で動きますので、利用技術やフェーズなど様々です。
例えばプロジェクトで利用するプログラミング言語はJavaであったりCOBOL、VBA さらにはそのプログラミング言語の利用バージョンなど様々です。
1プロジェクトで1年単位の同じ業務を経験できればいいですが、システム開発は業務フェーズとフェーズ毎の必要人員が決められている為
製造工程で参画しても、製造が終了すれば全く別のプロジェクトへ参画します。
前述した通り、プロジェクトごとにプログラミング言語の種類やバージョンが変わる為、業務で携わるプログラミン言語の仕様や内容に一貫性を持つ事ができません。
実力証明としては、1つのプログラミング言語に年単位で関わっている事は武器になります。
しかしSESの場合はこの業務内容の一貫性を保つことは自分でコントロールできません。
少なくとも転職では、VBAとJava を3か月づつ経験した人間よりJavaを1年間業務で操作していた人間の方が評価されます
もちろん運がよければ、ずっとJavaを書き続けることもあるでしょう。
上記を理解しそれでもSESで働きたい場合
こういった状況でも、SESで努力できるという方は
無料で受講でき、就職まで凱旋しているプログラミングスクールがあります。
年間1000人を排出|無料で未経験からプログラマを目指すProgrammerCollege
29代歳以下なら登録可能です。
ITエンジニアの就職一筋で10年以上の実績があり、 現在保有求人数は3500件、1人ひとりの受講生にアドバイザーが専任でつき、マンツーマンで就活をサポートします
また、SESへの転職に迷っているなら、未経験からのSES転職を斡旋してくれるエージェントに登録し、相談してみてください。
就職まで外旋してくれるスクール
2つとも無料のプログラミングスクールとしてはかなり有名ですし、卒業生も多数存在します。
無料で未経験からプログラマを目指すProgrammerCollege
年間1000人を排出|無料で未経験からプログラマを目指すProgrammerCollege
ITエンジニアの就職一筋で10年以上の実績があり、 現在保有求人数は3500件、1人ひとりの受講生にアドバイザーが専任でつき、マンツーマンで就活をサポートします
気になるなら、まずは相談してみましょう
20代第二新卒/フリーター向け【GEEK JOB】
未経験からプログラマーへの転職率95.1%!20代第二新卒/フリーター向け【GEEK JOB】
第二新卒/フリーターに向けた、無料のプログラミング学習&就職支援サービスで、
参加者の71.6%はパソコン初心者からスタートしておりますが、転職成功率は95.1%という実績です。
未経験から登録できるITエンジニアに強い転職エージェント
- 1:ワークポート
- 2:レバテックキャリア
- 3:マイナビ
順に解説します。
ワークポート
IT業界・IT職種専門の転職エージェントのワークポート
私は営業時代もエンジニア転職時代もお世話になった。
業界特化なので、話のレスポンスも早いし、知識も豊富 面接練習とかも周りのエンジニアでも割と評判が高かった 高齢のエンジニアでも ワークポートで転職してるので、 貴方の年齢に関わらず相談に乗ってくれる。
また、未経験からのSES紹介も豊富に存在する
レバテックキャリア
割とここ最近で急成長している会社のがレバテックキャリア
あまり出ないスタートアップの求人とかも合ったりする 掘り出し案件があると思う。こちらも未経験でも案件紹介をしてくれる。
マイナビ
まぁ、 マイナビはIT系のエージェントなら1番大手かな
何より他の企業より企業の情報量が多い
その為スタートアップではないが、創業が長くて隠れた中小企業の求人も出てくる場合もある。 こちらも、未経験からエンジニアを目指す方にSESを紹介してくれる
以上になります。
その他関連記事
ITエンジニアに強い転職エージェント4選|現役エンジニアが解説
20代のITエンジニアは転職する前に自分の市場価値を把握しよう
プログラミングができないからエンジニアを辞めたい|対応策や転職先など
業務SESやSIからWeb系エンジニア転職の志望企業の見つけ方
緊急事態宣言解除後も客先常駐開発はなくならない|SESエンジニアは転職すべし
客先常駐SEから転職したい|転職先や転職方法を現役エンジニアが解説
社内SEの転職でオススメの転職エージェント|現役エンジニアが解説