未経験から自社サービスエンジニアへ転職-通学プログラミングスクールや勉強法

今回は、27歳から未経験で自社サービス会社のエンジニアに転職された方の、今までの勉強方法や通学したプログラミングスクールの感想など今後のキャリアをインタビューしました。
■インタビュアー■
法人営業8年→人脈なし・非大卒・未経験からエンジニア(約2年半)→個人事業主のエンジニア(約10ヶ月)→法人化した人
五反田もくもく会&勉強会の主催者
●お話頂いている方の概要●
Zさん:九州の地方出身、理系大学院卒、化学系製造業出身
2019年10月〜2019年12月にプログラミングスクールで勉強し、2020年3月からBtoBの自社開発の企業へエンジニアとして勤務
ジャンプできる目次
学生時代に学んでいた事
まず大学院で学ばれていた事は何ですか?
大学院でやっていた事は有機金属触媒を用いた新しい反応開発をやっていました。
具体的には医薬品の合成段階で全合成というマクロな分子を合成するのに、一番最後の合成ってすごく選択性の良い反応じゃないと基本的に使えないような反応を僕は開発して、つまり、医薬品の最後で使えるような選択性の高い反応についての開発をしています。
結果としては、台湾の企業さんと共同研究をしてかなり良い結果、論文とかにはなりませんでしたが、選択性の良い、これ使えるねっていう反応を開発できて卒業できたので満足したという状態で大学院を卒業しています。
その後、中堅規模のとある化学メーカーに就職し古くからあるような製品を持っている部署へ配属され、1年間この既存品の改良作業に従事しておりました。
なぜ大企業を退職してエンジニアを目指したのか
大学院で学んだことを化学メーカーでそのままやるし大企業だし転職する理由ってあまりないかなと思うのですが、なぜエンジニアをやろうと思ったのですか?
ポジティブな理由とネガティブな理由がありまして、
ネガティブな理由から言うと自分が配属された部署というのが衰退産業だったというので恐らくこれから先需要が急激に萎んでいくだろうと言われているようなところでした
その為将来に不安があったというか、このままやっていても生きづらくなっていくだろうなっていう事と、今の会社でしか生きられないだろうなと、かなりリスクが高いだろうなと思っていました。
エンジニアになろうと思ったポジティブな理由としては日経新聞とかが好きで大学院2年生の時から社会のことを知りたいなと思って読んでいたのですが、やっぱりデータライズの波とかがすごくきているということが書かれていて、特に注目したのが製造業とか化学とか機械とかにそういったデータライズの波がきていて、そういう産業が特に盛り上がっていくだろう、特にアメリカが本気でそれを研究しているとか海外や日系の大企業がものすごく注目しているというのを知りました。
どうせ僕の人生を使うんだったら、衰退産業で会社に言われたことをやるんじゃなくてそういった成長産業に自分から関わっていって、良いビジネスがしたいな、自分の人生を使って良かったって言えるような仕事がしたいなってと思ったので、ITの方に舵を切ってみるかと思いまして、まずは2か月程度研究員として会社に行きながらITの勉強を始めました。
ITの勉強の中でも例えばエクセルのマクロを勉強するとかデータサイエンティストとかあるじゃないですか。なぜプログラムを書くエンジニアにしたのですか?
まず、データサイエンスにはすごく興味がありました。
そういったものにどうやったらなれるのかなっていうのが分かっていなくて、プログラマーを目指したっていうのは理由としては微妙なのですがどのみちデータサイエンスとかやるんだったらコードを書くことが普通だと思っていました。
データサイエンスとかやるにしても多分Pythonのコードとか書けないとそもそもきついですし、クラウドとかその辺の知識がないとそもそもそれを運用できないんじゃないかというのもあって、ITちゃんと勉強したいというかそっちの産業に関わりたいというのがありました。
なぜ退職して勉強されようと考えたのですか?
基本的に勉強時間がそんなに取れないなっていうのと、残業は多くはなかったのですが帰宅してから集中してITの勉強をするのが体力的に難しかったです。
朝の時間ちょこちょこやってたんですけどそれでは足りないと正直思っていて、いろいろ考える時はありましたね。
このまま研究員を続けながらITに関わっていくのか、 本気でITに関わっていくために勉強時間を取ろうかなっていうのを考えていて、自分が将来どうなりたいかなというのを真剣に考えた時期があって、その時にやっぱりITに関わりたい、自分でコードを書いて、でかいシステムを導入するような仕事をして、できればそれを化学の世界に持ち込む仕事をしたいと思ったから、本気でリスクをとってやってみるかと思いました。
退職時に周りから止められなかったですか?
親からは相当反対されました。周りからは「まじか」という反応で、でも僕が本気でITの勉強やプログラミングの勉強をしていると割と言っていたので、そうなったかという感じで、やりたいっていうんだったら、チャレンジしたいっていうのを止めるのは無理だし本人がそういう気持ちで会社に所属するのは無理だと思うから、やりたいんだったらやってみろよっていう感じで送り出されました
なぜ独学ではなくプログラミングスクールへの通学を検討したか
退職後なぜ独学ではなくプログラミングスクールに通おうと思ったんですか?
学習効率が高いと思いました。
教室型でやっているところの方がやっぱり仕組み作りというか、自分が集中できる環境を作らないとこういうのって厳しいかなという気持ちがあって、最近、教室型のプログラミングスクールっていうのが割と出ているので、そういったところで最速で鍛えて就職まで持っていけないかなと考えました。
時間ですよね。
僕も20代後半なので、やっぱり若いわけじゃない
一瞬の時間も無駄にできなかったので、時間を大幅にカットできるかなと思いプログラミングスクールに通うことを考えました。
検討したプログラミングスクール
プログラミングスクールってたくさんありますよね。何個くらい見に行ったのですか?
教室型で見に行ったのは3社で、
「【DMM W●●AMP】」っていうところと、「TECH::C●●●(TECH::EX●●T)」、 「DIVE INTO CODE」を見にいきました
最終的に【DMM W●●AMP】に決めました
TECH::C●●●(TECH::EX●●T)についての感想
あくまで私自身の主観ですが TECH::C●●●(TECH::EX●●T)に関してはとにかく人を集めたいんだなという雰囲気を感じて、同じ教育をみんなに施して一定のレベルにして送り出す、キンタロー飴みたいな感じで私には合わないと思いました
個人的な考えで皆と同じレベルで出るというのは未経験転職市場という中でレッドオーシャンで差別化ができない、まともなところに入れないんじゃないかなという考えがありましたので、通学は検討しませんでした
DIVE INTO CODEについての感想
非常に良いスクールでしたよ。
僕が一番行きたかったのはDIVE INTO CODE何ですよね。
ただ期間が長くて、期間が4ヶ月なんです。
他のスクールさんはだいたい3ヶ月前後何ですよ。
DIVE INTO CODE は通学期間が4ヶ月で、それだけみっちり受けられるっていう良いメッセージが伝わってくるので行きたいなっていう気持ちはあったんですけど
ちょっと期間が長いっていうので、
僕には最適解ではないかもしれない
僕が20代前半で若ければ余裕で
DIVE INTO CODE に行っていたというのがあります。
【DMM W●●AMP】に決めた理由
DIVE INTO CODE と非常に迷ったんですよね。
その時に思っていたのが3ヶ月目にガチのエンジニアの方、歴5年目以上のエンジニアの方で固めてメンターになって、そういう人たちがポートフォリオの制作を見てくれるので非常にポートフォリオの制作に力を入れられているスクールだったということで、自分の中ではかなり良いんじゃないかなと思いました。
そういうスクールって他になかったんですね。
【DMM W●●AMP】に期待した事
【DMM W●●AMP】に期待することは何だったのですか?就職保証もあるじゃないですか。ポートフォリオ作成と就職保証がありますが、その2つを期待する形で入ったのですか?それとも最低限ある程度勉強の指針になれば良いかなという気持ちで入ったのですか?
期待という点ではポートフォリオを現役のエンジニアの方が見てくださるという部分しか考えてなかったです。
転職やある程度の学習は独力でできる自信があったので、そっち方面はスクールで得るものがあったら運が良かったぐらいの気持ちでした。
【DMM W●●AMP】に通学してよかった点
実際に行かれて良かった点はありますか?
まず良かった点は、3ヶ月目の個人制作についてかなりチャレンジした内容でも何とか支えてくれる人員が一応揃っているというところは頼りになったし助かりました。
あと就職する際は絶対1年では辞めるなという話をされてました。企業からしたら投資なので。 そこの部分はしっかり説明しているなという印象です
3ヶ月目というのはポートフォリオのことですね。
はい。正直良いと感じたのはこの部分ですね
ただ通学して思ったのが【DMM】はどっちかというとあまりプログラミングができない人に対して優しいスクールでした。ボトム層の人を支えるみたいな感じです。
なるほど。トップラインじゃなくて下層の実力をいかに引き上げるかという。
そうですね。そういう意味で物足りないなっていうのがありました。具体的には1ヶ月目の課題なんて3つの制作物を作ってとりあえず運営に投げて課題をクリアしていたら上に上がれるよっていう内容だったんですが、それが軽くて......。
プログラミングスクールはどうしてもそういう部分は出ますね
毎月そうなのですがだいたい10日かからず終わってしまう人が出てしまうくらいの、僕も確か1か月目の課題は8日、9日くらいで終わってしまって、正直軽いなと危機感があって、これで何ができるの俺っていう感じですごく怖かったんです。
この余った時間で何とか自分のレベルを高めないと転職市場で戦えないなということを思って、実際に【DMM】の卒業生で市場で戦えている人が多くないなという印象で、というのもSESに注ぎ込まれている人が6割と言われているところで、だからスクール全体のレベルとしては転職市場では非常に弱いというのが僕の感想でした。
通学前の説明なので、SESの話は出てましたか?
SESが6割っていうのは言われていました。自社開発が3割、受託開発が1割、SESが6割と。
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【DMM】1か月目の感想
ご自身が先に課題を終わっちゃったらどういう事をされていました
一応レベルアップのコンテンツというのは一ヶ月目に用意されていて、例えばプロを目指す人のためのRuby入門を読もうだとかRailsチュートリアルがありますよとか リーダブルコード読んでねみたいなこととかが書いてあって。
とりあえずこの辺は終わらせないとちょっとまずいかなという気持ちになっていたので10日くらいでAWSまでの【DMM】のカリキュラムのコンテンツを全部終わらせて、残りの中旬の10日間でプロになるためのプロを目指す人のためのRuby入門とRailsチュートリアルを全部やって、これやった段階ですごく思っていたのが、
これってプログラムで何か作るの難しくね?っていうことでした。
自分の頭で考えてプログラミングできない事実
通学1か月目の早い段階で思ったのが自分で意思を持ってRubyを書いているというのができないなっていうのが思っていて、すごく焦っていた。
これに対する回答がアルゴリズム、競技プログラミングで無理やり自分でコードを書くっていうのがある。
僕の好きなしゅんさん(競プロ推しの人)という方やツイッターで競技プログラミングで盛り上がっている界隈があるとその時同時に知って、俺もやったるぜという気持ちになって、1か月目の20日〜25日くらいまでの間はひたすらpaiza(パイザ)に慣れる事とAtCoderアットコーダーっていうコーディングサイトで入り浸って人のコード見ながら書きまくって自分で自分の思ったコードで実装するっていうのをやっていました。
上記をやり始めて最初に思ったのが、自分で11足す5が18以下かどうかの判定ができないっていうのがすごく危機感を感じました...。プログラムが書けないんですよ。
これだけスクールで課題やりました、Railsチュートリアルやりました、プロを目指す人のためのRuby入門やりました、で、それを使えていますか?と言われると
使えていなかったんです。
これが本当に恥ずかしくて。小学生以下じゃんっていうのをすごく思っていて、
この焦りから本気で5、6日間くらいプログラミングにコミットして、そこでパイザを最低ランクからAランクまで引き上げて意志を持ってコードを書くっていう練習をひたすらしていました。
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パイザはAランクまで上がったので、一区切りつかないとこれ永遠に続くなと思ったので、そこで一区切り付けて、これポートフォリオのためになんかやらないとなと思った時に情報収集して、なんかウェブAPIというかライブラリサーバーを使ってユーザーリッチな機能をつけたポートフォリオが流行っているらしいということを知って、
僕もなんかやってみるかと思って、残りの31日までの5日間はひたすらグーグルマップAPIとかマップのAPIをひたすらいじるということをやっていて、なんとなくその時に外部サーバーとどうやって通信したら良いかっていうのをなんとなく学んでいました。
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【DMM】2か月目の感想や勉強内容
では初めの1ヶ月目はDMMのカリキュラム+競技プログラミングとかパイザの学習推奨書籍とかサイトを閲覧して2ヶ月目も同じような感じですか?
2ヶ月目はECサイトを作ろうというよくありがちなやつだと思うのですが、ECサイトの作成をチーム開発でやろうというカリキュラムでそれをやり始めていたのですが、
みんなで集まれる期間が思ったよりも長くなく、昼から夜くらいの間しかなかったので、空いた時間がかなりあったので、その間に自己研鑽したいなと思いながら2ヶ月目に突入して、まずチーム開発はもちろんやっていたのですが、空いた時間で何をやっていたのかというと、
とりあえずRspec書けないことが問題だと思ったので、 テックピットでRspecの教材を買うことと、Javascriptもわからないと多分危ないなと思っていたので Javascript本格入門を読み込んでいました。
ポートフォリオを作る段階では両方求められるスキルで、実務に入ってからももちろん、これらのレベルの高いスキルは必要であるという認識はありました。
とにかくポートフォリオ作るまでにある一定のレベルでこれらのことができるというのを証明しないと危ないと思っていたので、2ヶ月目の最初の10日間はそこにフルコミットしていました。
3ヶ月目にDockerを使った開発がしたいなと思ったんです。最近実務でも利用されているので。
ただ、今からDockerやるのは早いかなという気持ちもあったので、2ヶ月目の中旬は競技プログラムをやってました。
その時期にTwitterで同じ時期に就職と同時に競技プログラミングを始めた方が蟻本(プログラミングコンテストチャレンジブック )を買っているのを知って、僕もついていくぞと、その人を意識して蟻本を買って始めたのですが、挫折しましたよね。難しくて挫折しました。
蟻本は数学をすごくわかっている人の入門書というイメージです
数学というか、これも色々な意見がありました。
競技プログラミングの上位層でも意見が割れているところで、数学が必要か否かというのは毎回議論になるのですが、基本的には僕の今の状況でいうとほぼ要らないっていう風に思いました。高校数学の数Bの漸化式だったり集合がわかっていれば解きやすいが、別に必要ではない、算数というかパズルのような要素が多いので、別に数学は要らないんじゃないかというのは思っています。
話が脱線しましたが、解説がc++で書かれている為プログラムの意味がわかなくなり、8日くらい経って今の僕には無理だなと思いました。
C++とRubyではプログラムの指向が違いますからね
インプットをどこですれば良いのかわからないし、そもそもなんでこんな回し方で正しいアウトプットが出ているのかもわからないです。
これはひどいなと思って、きついと思って挫折して、その頃チーム開発が中盤に差し掛かっていて、僕がいたせいなのですが、僕らのチームが一番早かったんですよ。
だいたい1ヶ月かけて全部実装するところを、20日ちょっとで実装が終わったので、その余った時間でDockerの環境構築とひたすらDockerで何かアプリ開発ができないかどうかを挑戦していて、なんとか発表をしつつDockerでちゃんとまともに動くものを作るというのは2ヶ月目の終わりくらいで何とかできましたね。
話を戻して2か月目チーム開発では1チーム何人でやっていたのですか?
僕のチームは4人でやっていて、多いところは5人だったり3人だったり、よくわからない割り振りなのですが。
4人前後に分けていて、多分性格とスキルを見て良い感じの力配分で分けたんだろうなと思います。私のチームは4人ですね。
そもそも総勢何人が受講されていたのですか?
だいたい30人前後です。僕は下期と上期の移り変わりの時期に入って普段よりもちょっと多くて30人前後でした。
1ヶ月目に何人か脱落したらしいので2ヶ月目28人でした。
2ヶ月目で脱落する人はいなかったのですか?
いなかったと思います。
1ヶ月目は通学の縛りがないのでこない人はこないらしいんです。
そういう人たちがいつの間にか消えていくっていうのがありますね。スクールに入ってしまうと返金できないので、何十万円かはドブに捨てていますよね。
zさんのチームは皆さん同じようなレベルでしたか?トップラインでしたか?
課題を終えた順に並べて、下と上が組むような形でやっていたので、僕のチームは僕が一番最初に終わっていたらしいので、僕と一番下の人が組まされて、上位4分の1くらいに終わった人と下4分の1くらいに終わった人が組んでそれが僕のチームになっていたというか、終わった順にうまく組まされてパッケージ化されてという形にするのがいつものやり方らしいです。
ちゃんと平均のスピードになるようなチーム構成にしていたということですね?
おっしゃる通りです。
それってプログラムの理解度に差があって結構イラつかないですか?
最初は確かに理解度の差や性格などでの衝突もあったってイラっとするシーンはあったのですが、話し合いをすればみんな素直に聞いてくれたり合意が取れていたので、チームが崩壊するような大きな問題にはならなかったですね。
プログラム自体の理解力が足りない人がいる状況でもチームカリキュラムが早く終わったんですよね?
僕が無理やり終わらせました。
僕がめちゃめちゃ仕事引き受けて全部こなして、めちゃめちゃ早く実装したというのがありました。過去にその期のトップランナーの人が全部引き受けるとチームが崩壊する可能性があるのですが、それも周りから見られていたみたいです。
でも他チームメンバーの人柄がよくて、意見を言えば素直に聞いてくれるタイプの人間で、だから反論とかもしないし「あ、そうなんだ」と言ってきましたし、最後の方には僕の言葉を聞いてくれて「自分でできましたよ」と言ってきて、やっぱり素直に話が聞ける人たちだったからすごく助かったなと思います。
もめることとかなくて、言うと「あ、そうなんですね」と言うタイプの人が多くメンバーに助けられました。
それ良いですよね。社会人になると能力が低いのにプライドだけ高い人もいるんですよね。
別のチームですが若い人ばかり集まっていてそこはバラバラに崩壊してひどいことになっていたらしいです
詳しいことは知らないですけど。
僕らの場合は若い子もいたけど素直さがあったからまだ良かったということですよね。
もしも、そこで若くて反発があったら多分崩壊していましたし、良い大人でも反発したら崩壊していたというのがあります。
みんな理論的に話せば理論的に返してくるし、感情的にならないというのがあったので、すごくスムーズにいけたのではないかと思います。コミュニケーションコストは低かったですね、非常に。
受講者は20代前半とかだったのですか?
基本的には20代前半で僕は後半です。それで2ヶ月目でカリキュラムを終わらせて、自分の競技プログラミング+Dockerの環境構築とかをしていました。
カリキュラム以外でやっていたことは競技プログラミングということですよね?
そうですね。ぼちぼち触れていましたけど、ガチでアルゴリズムをやっていたかというとあまりできていない、ちゃんとif文とかNoループ文を書いて自分の意志を持って自分の思っていることを実装していただけで、アルゴリズムや競技プログラミングをやっていたかと言えばやっていなかったですね。
話を若干戻しますが、1ヶ月目に自分でやっていたことは本当にパイザとかで言われたことを自分の意志を持ってif文でちゃんとプログラムを書くというような感じですか?
それでちゃんとアウトプットを出すという練習をやっていただけですね。
チュートリアルやスクールの課題をやるとそこが抜けてしまいがちですしRailsに沿っていたらなんとかできますよね。よくよく考えるとこれどういうことっていうのが、自分でプログラムを書くということをやっていないのでスカスカになってしまう。
1単語1単語が何を示しているのかっていう、これが変数なのか何なのか考えて実装する練習をしないと、2か月目でも3か月目でも何もわからないと思いました。
点と点が繋がらないというので厳しいというのがあると思います。
こういう方々をスクールでかなり見てきました。
最後3ヶ月目でも点と点が繋がっていないという人が多くいました。
MVC繋がっていない人が一定数いたというのは、実務に会社へ入社したあとでかなり苦労するんだろうな というのは思いました。
でも理解するのには大変だと思いますよ。
進捗が上位の方になるとビューからコントローラを除いて、コントローラからデータベースを除いて、できた値をコントローラでさばいて、ビューに送り返してっていう流れが見えてきて、あっここまでは来ているんだけどなぜか表示がうまくいかないという、やっぱり上位の方たちはこういう会話をするんです。
でも認識できていない人たちはそこが曖昧だから何度言ってもわからないということをおっしゃっていましたね。
難しいですよね。結局どれだけ自分の頭で考える時間を作るかっていうのと、それを繰り返すかっていうことですよね。
自分で意志を持ってコードを書くという練習をいかにしたかというのが、こういったデータの流れを見るということに繋がるんじゃないかなというのが僕の今の考えですね。
総勉強時間
ちなみに3ヶ月間の総勉強時間を教えてください
スクール前の勉強時間と就活時期の勉強も合わせて大体約1050時間勉強しました
スクールに通学する前に50時間以上勉強していたかなと思います
学習内容としてはプロゲートで基本的なHTML、CSS、JS、Ruby、Rails、そしてSQLというのをやっていました。
それと、僕は修士卒業で一つの学問をずっと続けて仕事にできるレベルにまで持って行ったタイプの人間なので、基礎が大事というのは思っていて、じゃあコンピュータの基礎って何だろうっていうのを考えた時にコンピュータサイエンスだなということをわかっていたので、アメリカの大学とかでよく使われていたような入門 コンピュータ科学を挫折しながら何とか消化して読み切ってっていうのをスクール入る前にやっておりました。
入門 コンピュータ科学はハーバードなんかで使われている入門書です。 めちゃめちゃきついです。
初学者でこれを読むのはしんどいのでハズレなので、エンジニア系インフルエンサーの方が読む北見式の基本情報試験とかから読むのをおすすめします。
あと情報収集で先ほどの自分と同じような経歴のマサシさんやtauさんのような方が示していたロードマップを見て自分でこうやって学習して転職して行くんだというイメージを膨らませていました
スクールの3ヶ月間の総勉強時間は各月260時間×3で 780時間くらいやっていると思います。
50時間を足して、多分850時間近くは2019年12月末まででやりきっているというところです
2020年1月は就活しながら最低200時間以上はやりましたね。
1月の就職活動期間に基礎がないと思っていたので、大学のカリキュラム、特に中堅国立大学のカリキュラムを見て、2年生までに習うコンピュータサイエンスの科目でデータベース、オブジェクト指向、ネットワークアーキテクチャ、そしてアルゴリズム、この4つに1年間を通してすごいカリキュラムを通じて時間を割いているのを知っていて、中の内容から自分でそれを再現できないかなっていうのを1月にずっとやっていました。
具体的にいうと、アルゴリズムは一回挫折した蟻本の攻略で頑張っていましたね。
実際に就職前の段階で、動的計画法の最長増加部分列問題という動的計画法の中でもかなり難しい方を自分で実装するところまでやっていたので、相当早いペースかなという風に思いました。
専門学部の2年生の最後の方が習うものなので1ヶ月間で相当早いところまで走りきったなと思いました。
データベースについてSQLをひたすら叩きましたね。
SQLドリルみたいなものと『達人に学ぶSQL徹底指南書』を読んでこういうやり方もあるんだと学んで、ひたすらネットにある問題を解いていました。
オブジェクト指向に関しては、『オブジェクト指向設計実践ガイド ~Rubyでわかる 進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方』でオブジェクト指向ってそもそも何なんだろうっていうのを知らなくちゃいけないと思ったのであれでやって、開発に入った段階に前提知識がないと迷惑をかけてしまうなということでそこを頑張りました。
ネットワークに関しては、TCP・IDの入門を読もうと思ったのですが、わからない単語が多すぎて挫折しました。
プラスしてAWSのSAA試験のUdemyの動画をひたすら見て、AWSの機能を触ってみたりJavascriptの機能でどんなのがあるんだろうっていうのを調べることを1月の就活以外のしていない時間でやっていました。
DMM のカリキュラムに割いていたのは時間はどれくらいですか?
これは厳しいですね。。カリキュラムに割いたのは400時間ですね。自主は380時間くらいで、そう聞くともはや通う意味がないくらいですね。。。
数値で評価するとスクールの70万円の価値は微妙ですね。
でもDockerを使った開発をするのは多分、DMM じゃないとできなかったなっていうのはあります。
なのでどっちもどっちというか、いい面も悪い面もあるなと思います。ただ、やっぱりお金はかかるので、効率を考えないのであれば面もあるなと思います。ただ、やっぱりお金はかかるので、効率を考えないのであれば自分でメンタ(MENTA)のようなサービスを使ってできたんじゃないかなというのは思います
当時MENTAのことは知っていたのですが、教室型でやらないと自分を縛れないしと思っていたので、そう考えると基本50万円以上のスクールしかなかったというとこですね。
金額に納得はできないけど感謝はしています。
勉強している時に注意していること
勉強している時に注意していることってありますか?
わからないことがあったらそこに時間を突っ込んで解決するっていうことを繰り返していたので、何も考えていませんでした。
スマートにやろうとか効率は全く考えずやっていました
よく言われる好きな言葉が、質を高めるなら量という言葉で、質を高めるためには量を突っ込まないといけなくて、僕はIT全然わからないというレベルで入ってきているので、量突っ込まないとそもそも質も上がらないなと思っていたので、時間は全て突っ込むという気持ちでやっていました。
一番良いアドバイスですね。初学者はやる気がなくなってくると効率を求めるようになってきますからね。私もそうでした
よく思うのは、スポーツとかやっている時に効率的にトレーニングを行うというより、一番やる気があって時間を投下した人が最初の部分では一番差がつくと思いますし、ある程度中級以上にならないと、どうやってやろうと考えて効率化していくのは難しいと思います。初学者の段階では確実に時間がものを言うなと思いますね。
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