SIerとWeb系エンジニアの働き方の違い

現役エンジニアがSIerのエンジニアとweb系エンジニアの働き方の違いとSIerとWeb系で変わらない部分を解説します
執筆者プロフィール
法人営業8年→エンジニア(約2年半)→個人事業主のエンジニア(約10ヶ月)→法人化した人 現役のシステムエンジニア
ジャンプできる目次
SIerとWeb系で働き方が違う点
- 1:納期に関する考え方
- 2:なぜその機能を作るかの考え方
- 3:コードの保守性
納期に関する考え方
SIerはウォータフォール開発である点と、請負契約であるため納品しないと売り上げが発生しません。
その為、納期絶対主義で途中で納期を変更すると言ったことは対応できません。
一方Web系はよっぽど重要な機能でないなら、交渉すれば機能の納品スケジュールを変更する事が可能です。
なぜその機能を作るかの考え方
Web系の多くは自社サービスを運営している為、
エンジニアでも今なぜその機能を何のために実装するか
の考えは非常に重要です。
この目的意識を持たないと、ただ単に実装するだけの作業員になってしまいます。
一方SIerに関しては、顧客が求める要件と機能を変更しづらい場合や、エンジニアが交渉しても顧客が必要性のない機能を実装してしまう事もあり、この機能の考え方はかなり違いがあります。
特にスタートアップになればなるほど、新規機能を実装する事が多くなる為、単純に他部署からの要望を聞いて実装するだけだと、エンジニアとしてはただ作るだけの人になってきます。
詳細はスタートアップへ転職したいエンジニア向け|必要なスキルや転職方法をご覧ください
コードの保守性
SIerは顧客もSIer側もコードの保守性に拘りませんが、Web系はコードの保守性をかなり見ます。
Web系は自社でずっと保守していきますので、コードの保守性はかなり見られます。
その為ただ、動くだけのコードを書くことには価値はありません。
SIerもWeb系も変わらない点
- 1:完全新規のサービス開発は行わない
- 2:ドキュメントを残す
- 3:いきなりモダンな技術は使わない
完全新規のサービス開発は行わない
Web系の新規機能の実装は行いますが、1からサービスを開発することは非常に少ないです。
その為、既存コードのリーディング力は必要になります。
ドキュメントを残す
Web系で五年以上経過しているサービスなら、開発機能のドキュメントを残す事が多いです。
もちろん紙で保存などは行わず、ドキュメント管理ツールを利用します。
やはり長年運営しているサービスの場合は、コードだけで設計を読むのは難しい為ドキュメントを残しています。
いきなりモダンな技術は使わない
Web系でもいきなり利用プログラミング言語をバージョンアップしたり、モダンな技術を利用したりはしません。
Web系ではモダンな技術を利用したら、売り上げが上がるのであればその技術を利用しますが、売り上げに関して影響が予測できないなら、モダンな技術をいきなり利用する事はありません。
その為仮に、SIerからWeb系へ転職を検討している場合は、モダンな技術を利用したい と言う転職理由は 会社によっては割とマイナスになる可能性があるので、注意が必要です。
以上になります。
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