SESがやばいと言われる理由|SES経験者が解説

SESがやばいと言われる理由をSES経験者が解説します。
執筆者プロフィール
法人営業8年→エンジニア(約2年半)→個人事業主のエンジニア(約10ヶ月)→法人化した人 5次受けSES経験者
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何故SESは批判されるのか
最近では、エンジニアを目指す方も増加し、SES業界は良くも悪くも注目し始めています。
SESが批判される理由は、多重下請け構造が全ての原因かと思います。
・人を派遣すれば売り上げが上がる
・自社に社員がいなければ、さらに下請けや協力会社から人員調達して派遣する
派遣法では、多重発注が禁止されているのですが、SESの場合は準委任契約のため再委託という形で多重派遣が行われます。
その為、多くのSES企業は3次受け以下の商流で参画しています。
零細SESは、とりあえずエンジニアを強引に案件に投入しますので、参画前に聞いていた話と変わってきてトラブルになったなど、
そういった被害を受けたSESエンジニアがSESの業界を批判しています。
まぁ被害者の声ですよね。。
逆にうまくSESで成長できた人もいるので、そういった方はSES業界をお勧めしています。
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SESがやばいと言われる理由
SESがやばいと言われる理由は
1:キャリアに運要素が発生する
2:営業の力が強い
3:一緒に働かない上司が自分の人事考課を行う
4:多重下請け構造が横行している
からです。
キャリアに運要素が発生する
キャリアに運要素が発生します。
SESは構造上プロジェクト毎に勤務するので
勤務プロジェクトによって、利用する技術が変わります。
例えば、
COBOL1年、Java1年 を利用したエンジニアより
Javaを2年間一貫して利用している方の方が市場価値は高まります。
これは自分ではコントロールできないので、一貫した技術やキャリアを取得できるかは、どういうプロジェクトに関わってくるかの運になります。 逆に運がいい人は一貫性の持てるキャリアを歩んで、市場価値を高めています。
営業の力が強い
エンジニアを開発現場へ派遣させないと、売り上げが上がらないので、エンジニアが社内待機になると、会社はマイナスになります。
その為、SESではとにかくエンジニアを稼働させる必要があり、その案件を取得する営業の立場が強くなります。
酷い場合は、スキルが身につかないテスターや運用監視に1年間派遣される などの事も普通に発生します
所詮営利企業ですからね。 ボランティアではないんですよ。
この場合、営業が選択した案件を拒否すると、良い現場に参画できなかったり、自宅から遠い現場に派遣されたり、嫌がらせされる場合もあります。
そもそも技術的な話を理解している、営業も少ないので、 自分が利用したい技術や業務の要望を伝えても、理解されません。
さらに、多くのSES会社では、何故か営業の方が給料が高くなります。
金を稼いでいるのは、エンジニアなのですがね・・・・
ちなみに元営業目線で言うと、SES営業は営業力も低いし、テレアポみたいな泥臭い営業もできないので、営業力は低いです。
それなのに、社内のエンジニアを雑に扱う傲慢な営業もいます。
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一緒に働かない上司が自分の人事考課を行う
SESは客先常駐の為、自分1名で客先に常駐したり、上司と一緒に同じ客先に常駐しないことも普通にあります。
この場合、自分の仕事ぶりを知らない人間が、自分を評価します。
酷い時は顔も知らない、上司が自分を評価する事などもあります。
SESでは業態上、適切な人事考課を行い辛く、結局上司が顔を覚えていたり、帰社日にちゃんと帰っていたり、社長の覚えがいい人間が出世しやすくなります。
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多重下請け構造が横行している
SESは派遣した人数に比例して、売り上げが増加するので、 人員が必要な大規模開発に派遣する事が多いです。
こういった大規模開発では、
A社→B社→C社→D社→自社
など最悪上記のような、かなり深い商流も存在します。
この場合契約はD社と自社なのに、契約上何の関係もない A社やB社が自分に業務指示をしたり、C社はマージンだけ中抜きし、開発現場にいない場合もあります。
さらに、トラブルが発生すると何もしないC社がチャチャを入れてくることもあり、下請けであればあるほど、辛い状況になります。
上記のように様々な理由からSESがヤバイと言われる理由です。
全てのSESに該当するのか
全てのSESに該当しません。
ただSESへの転職は、上記のように
キャリアを歩む上で、自分でコントロールできない変数が非常に多い事をご理解ください。
結局リスクはあっても、エンジニアのキャリアを歩む事を 優先するためにSESへ転職するか
そのリスクが嫌なら他者より勉強して、自社開発の会社に転職すればいい
と言ったシンプルな2択です。
実際SESへ転職して鬱になって失敗した方もいますし、逆に SESへ転職して、そこからWeb系へ転職しフリーランスで活動された方もいます。
どんな状態でも頑張れるという、それ相応の覚悟が必要です
なお、未経験からエンジニアを目指すなら、事例から1000時間の勉強が必要です。
これはどのようなプログラミングスクールに通学しても同じです。
実際事例として、27歳で2019年10月〜2019年12月まで勉強し、2020年1月から転職活動され、2020年3月からある自社サービスの会社に勤務されています。
その方の総勉強時間は約1000時間です
それを理解して、SESへ転職するなら転職エージェントを利用する事をお勧めします。
エージェントを利用しているSES企業は、そこそこの資本があるので、零細のよくわからないSES企業へ直接応募するよりは、 ヤバイSES会社へ転職するリスクは減らせます。
もちろん全ての会社で言えますが、実態は入社しないと分からないので、
実際は貴方の選択次第です。
未経験でも登録できる転職エージェント
前述した通り、エージェントを利用しているSES企業は、そこそこの資本があるので、零細のよくわからないSES企業へ直接応募するよりは、ヤバイSES会社へ転職するリスクは減らせます。
その為リスクを加味してSESへ転職するなら 以下の未経験でも登録できる転職エージェントへ相談してみて下さい
- 1:ワークポート
- 2:レバテックキャリア
- 3:マイナビ
順に解説します。
ワークポート
IT業界・IT職種専門の転職エージェントのワークポート
私は営業時代もエンジニア転職時代もお世話になった。
業界特化なので、話のレスポンスも早いし、知識も豊富 面接練習とかも周りのエンジニアでも割と評判が高かった 高齢のエンジニアでも ワークポートで転職してるので、 貴方の年齢に関わらず相談に乗ってくれる。
また、未経験からのSES紹介も豊富に存在する
レバテックキャリア
割とここ最近で急成長している会社のがレバテックキャリア
あまり出ないスタートアップの求人とかも合ったりする 掘り出し案件があると思う。こちらも未経験でも案件紹介をしてくれる。
マイナビ
まぁ、 マイナビはIT系のエージェントなら1番大手かな
何より他の企業より企業の情報量が多い
その為スタートアップではないが、創業が長くて隠れた中小企業の求人も出てくる場合もある。 こちらも、未経験からエンジニアを目指す方にSESを紹介してくれる
以上になります。
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