SIerとは|現役エンジニアが解説

SIerとは何か?Sierへ転職・就職する事などのメリット・デメリットを現役エンジニアが解説します。
執筆者プロフィール
法人営業8年→エンジニア(約2年半)→個人事業主のエンジニア(約10ヶ月)→法人化した人 現役のシステムエンジニア
ジャンプできる目次
SIerとは
SIerとは(システムインテグレーター)と呼ばれ、主な業務は
大規模システム開発を受託し、開発プロジェクトを指揮する会社です。
作成するシステムは、官公庁や大手企業のシステムが殆どなので、SIerは比較的大きな企業が多く
大手で言うとNTTデータや富士通 NEC IBM HP TISなどです。
Sierのエンジニアはプロジェクトを指揮する事が主業務になるので、
・要件定義
・システム設計
・外注などのベンダー管理
・スケジュール・予算管理
が主な業務になる為、自分でプログラムを書くことは少ない業務です。
SIerで働くメリット
1: 大規模システム開発に関われる
2:教育制度がしっかりしている
3:給与が高い
大規模システム開発に関われる
大規模システムを改修するための、設計やスケジュール管理などは、かなり重責のある仕事で、経験していると圧倒的なスキルになるでしょう。
大規模システム開発は、かなりの利害関係の調整や交渉が必要になります。
一部のエンジニアは調整スキルを馬鹿にする方もいますが、 自社サービスでもサービスが大きくなると、ミスが許されなくなるので、カッチリとした設計と開発が求められます。
SIerの開発プロジェクトは数十億のプロジェクトなどが普通でそれに伴って、開発人員も最大数百人などにもなります。
この大規模プロジェクトを指揮し、管理する事に携われるのはSIerの魅力です。
実際このスキルは、自社サービスだろうが受託開発だろうが 大規模なシステムを開発・運用するには必要になるスキルです。
教育制度がしっかりしている
SIerは資金が潤沢なので、新卒向けや中間管理職向けなどの
・技術研修
・階層研修
などが教育制度がしっかりしています。
賛否両論ありますが、このご時世で会社が教育制度を用意してくれるのは、割と恵まれていると思いますので、かなりのメリットになります。
給与が高い
残念ながら、自社サービスを提供している会社より、SIerの給与の方が高くなる傾向があります。
例えば大手SIerの富士通の2019年決算(2019年4~2020年3月)の営業利益は2114億円あり、
儲かっている会社は必然的に給与が高くなりますので、富士通の30代の年収は約733万円になります。
また、給与以外にも、確定拠出年金や、保養施設、産休復帰や残業代がしっかり出るなど、福利厚生もかなり整備されています。
上場企業であれば、平均年収を算出できますので、気になる自社サービスの企業があれば、平均年収を見てみてください。
この数字より低いはずです
SIerで働くデメリット
1:コードは書かない
2:ストレスフル
3:50代から給与が下がる
コードは書かない
SIerの業務性質上、実際コードを書く業務は行いません。 それを行うのは下請けの仕事です
プログラムを書きたいので、Sierへ転職・就職する場合は 実際その業務に関わる可能性は非常に低くなります。
ストレスフル
大規模開発のプロジェクトを指揮するので、
・スケジュール遅延
・要件漏れ
・その他事件事故
が発生すると、顧客へ説明・謝罪と対応策を提案しなければいけません。
謝罪して終わりならいいですが、億単位のプロジェクトは 顧客へ謝罪しても納得してくれません。
顧客は金はあるので、原因と対策を求めています。
顧客が激怒している中で、必死で原因と対応策を考え それを納得してもらう必要もあります。
またシステムリリース遅延やリリース後にバグが発生した場合などは、さらに顧客は激怒します。
こう言った環境下でも対応しないといけませんので、SIerで勤務するとかなりストレスフルな状況になる事も覚悟すべきです。
もちろん現場や役職によりますが。
50代から給与が下がる
SIerだけでなく、大手企業は50代から給与が安くなったり 既定の役職に到達できないと、関連会社へ出向・転籍になったりします。
出世競争に破れる方の方が多いので、多くの社員は50代から給与も下がり、各種福利厚生もなくなっていきます。
SIerへ転職するには
SIerは大体が人気企業なので、志望者が多く・採用予算も潤沢なので、転職するには転職エージェントべきです。
とりあえず相談するなら
大手のマイナビが1番でしょう
以上になります。
関連記事
SIer転職におすすめの転職エージェント|現役エンジニアが解説